紅葉も深まり、すっかり秋の雰囲気になったニューヨーク。
11月25日は感謝祭(サンクスギビングデー)です。
サンクスギビングデーはアメリカの最も大切な祝日の一つで、毎年、11月の第4木曜日と決められていて、その名の通り、一年の恵みや収穫に感謝をする日です。
一般的な感謝祭の過ごし方といえば、家族や友人が集まって食事をすることですが、この習慣にはちゃんと理由があります。
サンクスギビングデーとは?
1620年、メイフラワー号に乗ってイギリスからやってきたピルグリム・ファーザーズ。長く厳しい航海を終えてたどり着いたのはマサチューセッツ州のプリマス植民地。
この年の冬は寒く、国から持ってきた種子はこの地では育たず、たくさんの犠牲者を出したと言われています。そんな中、現地にいた先住民より、その地で育つ作物の栽培方法を教わることで、作物を収穫し、生き延びました。
翌年には、神の恵み、収穫、先住民に感謝しご馳走をいただきました。これが感謝祭の由来と言われています。
感謝祭の日にご馳走を用意して美味しくいただくのはこの由来からきているんですね!
1621年に行われた行事が最初の感謝祭とみなされています。
その後も、初代大統領、ジョージ・ワシントンの時代から感謝祭は祝われて来ました。
そして、南北戦争真っ只中の1863年10月3日、当時の大統領エイブラハム・リンカーンが感謝祭宣言を行い、「合衆国のすべての地域のアメリカ人、海上にいる人々、外国に滞在している人々は、次の11月の最終木曜日を、天に住まう我々の恩恵深い父への感謝と祈りの日として定め、これを遵守するように」と呼びかけました。
家族、親戚、友人同士が北と南に分かれて戦っていた南北戦争。リンカーン大統領は国を一つに、団結を取り戻すために感謝祭宣言をし、家族や親戚が集うことを推奨したそうです。
その名残で今でも感謝祭は遠くに住む家族や親戚が集まり、絆を深める伝統行事として根付いています。
移民の多いニューヨーク。クリスマスを祝う人、祝わない人、新年が1月1日ではない人など、なかなか大多数が参加できる行事がありませんが、サンクスギビングデーは宗教色が薄いこともあり、ランチの時間にサンクスギビングの食事を振る舞う会社や学校も多くあります。
サンクスギビングデーの前日にいっぱい食べ、当日はさらに食べ、翌日は残りを食べる。。。という、日本のお正月のような過ごし方をする方も多いのではないでしょうか。
サンクスギビングデーは家族や友人と集まり、美味しい食事を楽しくいただきながらテレビでアメフト観戦。そんなのんびりした過ごし方をする方が多いと思いますが、行動派にはこちらがおすすめ。
メイシーズのサンクスギビングデー・パレード。
マンハッタンの街中を巨大な山車やバルーンが賑やかにパレードします。(詳しくはこちら https://www.coordinator-newyork.com/%e3%80%90%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%83%a8%e3%83%bc%e3%82%af%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%80%91-%e3%83%a1%e3%82%a4%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%81%ae%e3%82%b5/)
皆様が楽しいサンクスギビングデーを過ごされますように。
Happy Turkey Day!