2018年11月4日、とうとう運命のニューヨーク・シティ・フルマラソンの日がやってきた。
7月に足の炎症でドクターストップがかかったのを理由に、全く練習をせず当日を迎えることに。
完全開き直っていたので、前夜なんて、最初の雰囲気だけ楽しんで疲れたらリタイアしようっと!なんて、Mojitoを飲みながら呑気にかまえていました。
前日までに、Javit Centerまで背番号を受け取りに行きます。
行って初めて知ったのが、ニューヨークマラソンには時間制限がないということ。何時でもゴールできるんだって。
フルマラソンの距離は42.195キロ。これが当日のルート。スタテン島からスタートし、ブルックリン、クィーンズ、マンハッタン、ブロンクス、ニューヨーク5区をすべて通り、最後はマンハッタンのセントラルパークでゴール。いつギブアップしても、地下鉄乗り場が分かるよう記載されているのが親切。
もらったポケットガイドも、行く途中の地下鉄の中で初めてチラ見するやる気のなさ。
午前7時半発のフェリーに乗ってスタテン島に到着したら、立ったままバスを待つこと1時間。寒かった😢
到着したら、無料で配布しているベーグルとバナナでエネルギー補給をし、コーヒーを飲んでバッチリ目覚める。
スタート前、さすがに皆これから始まる長ーいマラソンに緊張してる!?
着込んでいた衣類はここで捨て去ります。
前にならんでいたおばさんチームは、あ、これもったいない、あれももったいない、と手に取っていたが、持って走れないと悟って渋々元に戻していた。笑える。
私も着込んでいた捨てる洋服は、ここでさようなら。
いよいよスタート!私の好きなフランクシナトラのニューヨーク・ニューヨークが流れた。
素晴らしい天気に恵まれ、青空がすがすがしい気分にしてくれる。
沿道では、応援してくれる大勢の人がバンドやダンス、垂れ幕に声援と盛り上げてくれ、すっかりスター気分。何人の人とハイファイブをしたことやら。
走っていくうちに、そう、どうせ一生に一回しかやらないから、最後まで頑張ろうとこの時決めた。
最初の15キロはゆるく走って問題なかったので、これは完走できそうだなあ~なんて気楽に思っていたら、いきなり、お!足が痛い!!!
痛くて走れない(>_<)
これは歩いて完歩!?するしかないと作戦変更。
私みたいに歩いている人は沢山いて、写真を撮ったりおしゃべりしたりと、和気あいあいモードでゆる~くマーチしている感じ。
しかし、日が暮れる頃になると、さすがにヘトヘトで話声も聞こえない。
賑やかだった応援部隊も去ってしまい、ここから自分との戦いになった。
既に足はびっこを引いている状態で、1ブロックがこんなに遠いとは!と思いながら、一歩一歩前進するだけで精一杯。
思考能力もなくなり、まさに瞑想状態。
完全に日が暮れてから遠くにゴールの明かりが見えたときは、本当に嬉しかった。
最後の5メートルだけ、力を振り絞ってよたよた走ってみた。
勿論ゴールの瞬間は両手を大きく上げて、ランナーの気分十分味わう。
気になるタイムは7時間40分:)
ゴール直後に撮られた写真。なんて嬉しそうな顔でしょ:)
生まれて初めてのメダル♡
ゴール直後に、よく頑張ったね!誇りに思うよ!と沢山の人が声をかけれてくれ、涙が出るほど嬉しかった。
家に帰るまで、足を引きずりながらも何とも言えない達成感と幸福感で一杯に。
栄養補給としてこんなバックももらった。よたれていた私には相当重かったけど記念だからと頑張って持って帰った。
翌日メダルに名前とタイムを彫ってもらい、今、鏡台の前に誇らしげに飾ってます。
本当に本当に素晴らしい経験で、やってよかったと心から思う。
ああ、でも、もう二度としないけど。。。