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概要
ハイライン(High Line)は、ニューヨーク市マンハッタンにある全長2.33kmの線形公園です。ウエストサイド線と呼ばれていたニューヨーク・セントラル鉄道、その廃止した支線にあたる高架部分に建設されました。並木道にする計画もありましたが、空中緑道および廃線跡公園として再設計され、現在の鉄道を生かした野花が咲く公園になっています。植えられている花々は、元々線路脇に生えていた野花をオマージュして選ばれました。
公園はミートパッキング・ディストリクトにあるガンゼヴォート・ストリート(Gansevoort Street)からチェルシー地区を通り、ハドソンヤードを迂回し、ジャヴィッツ・コンベンション・センターの近くの34丁目にあるウエストサイド・ヤードの北端に至ります。年間800万人の人々がハイラインを訪れていると推定されています。
(NBCUniversal Media, June 9, 2019)
地図・アクセス
ハイライン(High Line)
New York, NY 10011
<時間> 7:00AM-11PM(季節によって異なります)
ハイラインは線路の跡地に造られた遊歩道の公園で、縦に長く伸びています。ミートパッキング・ディストリクトにあるガンズブール通りから34th ストリートまで、1.45マイル(2.33 km)伸びています。 30thストリート辺りでは、開発されたハドソンヤードを目の前にハドソン川へ曲がり、34thストリートのジェイコブK.ジャビッツコンベンションセンター北側に出ます。
ハイラインは空中にある公園ですので、階段もしくはエレベーターでハイライン上まで登ることになります。公園へのエントランスは幾つかあり、エレベーター設置された入口もあります。詳細はこちら
*30th と34th ストリートの間、ウエスタンレールヤードと11st ストリートとウェストサイドハイウェイは、7月2日(土)から一時的に閉鎖されます。
・公共機関でのハイラインへの行き方
見どころスポット・ポイント
ビルとビルの渓谷にイングリッシュガーデンの様に木々や野花が植えられています。歩いていると垣間見える鉄道のレールが、ハイラインが鉄道線路だったことを思い出させてくれます。可憐にさく野花や夜にライトアップされた歩道はどこかノスタルジックな気分にさせてくれます。
一方、ところどころに近代的なユニークなアートやオブジェが配置され、二面制のある公園とも言えます。
ミートパッキング・ディストリクトから入園する場合は、入口付近にホイットニー美術館やハイライン上に建っているザ・スタンダートというホテルがあります。公園への散策前に、ホイットニー美術館やザ・スタンダートホテルのルーフトップ(屋上)に行き、高い位置からハイラインを一望するのもいいですね。
ハイラインを進みしばらくすると、休憩に最適なチェルシーマーケットや 2021年3月にオープンしたリトル・アイランドがあります。ここで「途中下車」してみましょう。
その先17th ストリート辺りには、10thアベニューの真上に建てられた展望スポット(10th Avenue Square & Overlook )があり、10th アベニューを行き交う車両を眺めることができます。この展望スポットでオペラなどイベントが開催されることもあります。
両サイドに建つコンドミニアムの谷を抜けると、ハドソンヤードが近かづいてきます。巨大なオブジェ、ベッセル(Vessel)が顔を出してきます。
夜にハイラインを歩くと、ライトアップされたこの大きなベッセルがど迫力で近づいてくるようで、宇宙船に乗って宇宙ステーションに降り立つ様な気持ちになります。
ハドソンヤードに到着しましたら、ハイライン観光を終了しハドソンヤード散策もいいですし、そのまま右手に進むと電車車両が眠る光景が見られます。
おすすめの楽しみ方
野外の公園ですので、天候、季節の影響を受ける観光スポットです。どのシーズンに観光するのかでハイラインの印象は変わります。
春編
ハイラインの春には、レールの間や樹木の下に小さな芽吹きを感じられます。ひっそりと徐々に花が咲き始め、こんなところに可愛い花が・・・と花の誕生見つけるのも春の楽しみです。日頃の慌ただしい生活のリズムやスピードを忘れさせてくれます。
夏編
夏の時期にはハイラインの地面から水が流れるスクリーム・ウォーター・フィユーチャー(Scrim Water Feature)が、マイナスイオンと水の冷たさで疲れた足や体を癒してくれます。子供たちは水遊びをしたり、大人はほてった足をクールダウンさせたりと観光客に人気のスポットです。
秋編
初秋はススキが顔を出し秋の長夜を感じさせれくれます。ある夜に行われるイベントでは、コミュニティの方々や子供たちがアイデア溢れるランタンを持ち歩き、ハイラインを幻想的な雰囲気にし観光客をもてなしてくれます。
冬編
ハドソン川沿いにある公園なので、マンハッタン中心部より寒いのは否めませんが、雪の降った次の日には、雪化粧をしたマンンハッタンを見下ろしながら、白く輝いたハイラインの小道を歩くことができます。また、しんしんと雪降る静寂の中歩いてみるのも心が洗われるような体験ができます。
行く前の注意点・留意事項
・ハイラインは遊歩道で、「観光=歩く」ということになります。歩きやすい靴をお勧めします。
・道幅が狭いので、ハイラインを歩く際は他の方に迷惑にならないように散策しましょう。
・安全な場所ですが、観光客を狙ったスリなどに遭う場合も想定されます。身の回りには気を付けましょう。
・夏は日差しが強いので日焼け対策をお忘れなく。涼しい動きやすい装いをお勧めします。
・ハイラインは川沿いの空中にあります、冬場は特に冷えますので暖かい装いで向かいましょう。
主要なイベント情報
ハイラインはアート、教育、コミュニティ活動にも力を入れており季節によって様々なイベントが行われています。定期的な無料のハイラインツアーや天体観測イベントにファミリー学習イベント、シニア向けエクセサイズ、サルサダンスパーティなど多岐にわたります。また、個人向けに一部のスペースをレンタルするサービスも行っており、ファッションショーやパーティが行われたりします。
イベント情報
近隣の施設 – レストラン・グルメ – ショッピング・お土産情報
ミートパッキング・ディストリクト地区(Meatpacking District)
・ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)
99 Gansevoort St, New York, NY 10014
・ザ・スタンダード・ハイライン(The standard high line)
848 Washington St, New York, NY 10014
ハイラインのスタート地点でもあるミートパッキング・ディストリクトにあるホテル。ホイットニー美術館側にあるホテルで、ハイラインをまたぐ様に建っています。夏にはハイライン散策ついでにホテルのルーフトップへ登ってみては?ホテル内にあるクラブ、ル・ベイン(Le Bain)は、ニューヨークでも有名なクラブです。
・ガンズヴォート・ミートパッキン・NYC(Gansevoort Meatpacking NYC)
プールがあるルーフトップバーでも有名なホテル。ニュージャージーに沈む夕日を眺めることができます。1階の路面沿いにあるバーレストランでは、ピクルスのフリッター(天ぷら)などアメリカンフードが楽しめます。
・RHルーフトップ・レストラン(RH Rooftop Restaurant New York)
9 9th Ave, New York, NY 10014
インテリア会社運営するお洒落なルーフトップレストラン。インテリアが展示してあるフロアーはまるで高級ブッテックホテルの様で、ディスプレイされた空間の中でドリンクを購入し楽しむこともできます。インテリアに興味のある方は是非のぞいてみてください。
・ リトル・ランド(Little Island)
2021年3月にオープンしたハドソン川に浮かぶ公園。野外シアターがありコンサート、有料の劇などが開催されます。
チェルシー地区(Chelsea)
・チェルシー・マーケット(Chelsea Market)
75 9th Ave, New York, NY 10011
ハイライン沿い15th St. 辺りにあるマーケット。歴史的エリアに認定されているエリアに建つチェルシー・マーケットのビルは、かつてのナビスコ工場ビルを再利用されています。観光をしながらショッピングにお食事が楽しめます。
【グルメとお土産の宝庫】 チェルシーマーケットのおすすめスポット・イベント
・グーグル・ストアー(Google Store)
76 9th Ave, New York
チェルシー地区、チェルシーマーケット正面にあるグーグルニューヨークオフィスとグーグルショップ。チェルシーマーケットは現在、グーグルの親会社 Alphabet Inc. が所有しています。
・スターバックス・リザーブ・ロースタリー・ニューヨーク(Starbucks Reserve Roastery New York)
61 9th Ave, New York, NY 10011
世界4か国に6店舗あるスターバックス リザーブ® ロースタリーの1つ。肉詰め工場跡地であるミートパッキング・ディストリクトの工場をイメージしてデザインされた空間では、インタラクティブに五感でコーヒーを感じられます。コーヒーの焙煎を見ながらミラノ発のベーカリー、プリンチ®やカクテルなどを楽しめます。
・アップル・ストアー(Apple West 14th Street)
マンハッタンにあるアップルストアーの1つ。アップル製品の購入やトラブルの際ご利用いただけます。
ハドソンヤード地区(Hudson Yards)
・ ハドソン・ヤード(Hudson Yards)
マンハッタン西側に大規模に再開発されたエリア。複数のビルから形成され商業施設にオフィス、居住区があり2024年までに完成予定。デパート、ショップ、レストランが入る複合施設のビルは2019年3月にオープンし観光名所となっています。
・ベッセル(Vessel)
ハドソンヤードのランドマークアート。人々が様々な高さ、角度、視点から街の新しい視点を楽しみ、お互いを楽しむことができるというコンセプトで建てられました。現在は一時的に閉鎖しています。
・ エッジ(Edge)
ハドソンヤード内にある展望台で、野外展望台としては西半球で1番高いとされています。マンハッタンのダウンタウン、ニュージャージーの景色を堪能いただけます。<費用> 大人38ドル〜、シニア(62歳以上)36ドル〜、子供(6−12歳)33ドル〜、5歳以下は無料
・メルカード・リトル・スペイン(Mercado Little Spain)
ハドソンヤード、ショッピングモール内にあるスペイン料理が集まったフードコート。
【NY観光スポット】空に浮かぶ屋外デッキ・ハドソンヤード展望台 ★ エッジ edge ★
ハイラインを絡めたおすすめ観光プランx3
シチュエーション別のプランを用意しました。ハイラインは約2.3km ありますので、全てを歩くのは難しい方は、ハイラインに立ってみるだけでも様子が伺えます。
女性おひとり様の一例
10:00 | ハドソンヤードを散策 |
12:00 | ハドソンヤード内展望台エッジでヨガのイベントSKY-HIGH YOGAに参加 |
13:00 | ハイラインを散策しながらミートパッキンディストリックに移動 |
14:00 | sweetgreen でヘルシーランチ |
15:00 | チェルシーマーケット内サラベスでスィーツを購入 |
15:30 | スターバックス(Starbucks Reserve Roastery New York)でコーヒーを購入 |
16:00 | リバーサイドでリトルアランドを見ながらお茶 |
17:00 | ハドソン川沿いを散策しながらウエストビレッジへ移動 |
17:30 | ウエストヴィレッジを観光 |
19:00 | 老舗レストラン DANTE のテラスでディナー |
ご夫婦さまの一例
09:00 | 自由の女神観光 |
12:30 | ワールドトレードセンター内Firenze Ristorante Toscano & Bar でランチ |
14:00 | ワールドトレードセンター内散策 |
15:00 | ホイットニー美術館鑑賞 |
16:30 | ザ・スタンダードホテルでお茶 |
17:30 | ハイラインを散策しながらチェルシーマーケットへ移動 |
18:00 | チェルシーマーケットを観光 |
18:30 | Old Homestead Steakhouse でステーキディナー |
20:00 | Village Vanguard でジャズのセッションを鑑賞 |
お子様連れファミリーの一例
10:00 | ハドソンヤード内展望台エッジからニューヨークのパノラマを体験 |
12:00 | ヴェセルやショッピングモールを観光 |
13:00 | ハドソン川に係留されている船のレストラン Frying Pan でランチ |
14:00 | ハイラインを散策 |
15:00 | スターバックス(Starbucks Reserve Roastery New York)で休憩 |
16:30 | リトル・アイランド散策 |
17:30 | 観光をしながらチェルシーマーケットでディナー |
19:30 | ハイラインで天体観測で輪っかのついた土星を確認! |